先週、東京認知行動療法アカデミーが主催する「社交不安症/障害(社交恐怖)に対する認知行動療法の実際」という講座に参加しました。
私の基本的なあがり症克服の考え方として、森田療法という心理療法がベースにあり、それにアドラー心理学等を組み合わせてセミナーやカウンセリングを行っています。
しかし、使えるものならなんでもということで、あがり症に関する学びは多方面に渡って勉強しています。
それで今回は認知行動療法の講座に参加した訳です。
認知行動療法アカデミー主催の講座はこれまで何度も出ましたが、主に精神科医や臨床心理士の方々が参加する講座で専門性は非常に高いです。
認知行動療法自体は、今、時代を席巻して日本だけでなく世界においても広がっています。
イギリスでは認知行動療法を普及するための専門職の育成が、予算を付けて行われています。
日本においても数年前から、うつ病に対して医師が認知行動療法を行うと保険診療の対象とされましたが、今年から社交不安症も医療保険の適用となりました。
要は効果が客観的に証明されたということなんですね。
認知行動療法はアドラー心理学から出たもので、私に言わせればアドラーのほんの一部にすぎないなと思うのですが、何よりシンプルで分かりやすいんですね。
それで今回の講座は、社交不安症に対して認知行動療法を実践しておられる東京家政大学の福井至先生と、赤坂クリニックの野口恭子先生がご講義されたのですが、私の感想としては一言、使える!
認知行動療法はその人の本質的な生きにくさを解決するものではなく、表面的なものとの認識が私にはあったのですが、それはさておき、あがり症の方々に集団認知行動療法を実践されておられる野口先生のワーク内容は、非常に有効だと感じました。
おそらく、日本の社交不安症に対する認知行動療法においては、野口先生が所属する東京の赤坂クリニックが臨床数だけでなく内容についても第一線をいっていると思います。
関心のある方はHP等で見てみるのも良いかと思います。
私自身も毎月、あがり症講座を開催しており、今はそれを体系立てて分かりやすく整理する段階に来ています。
その講座の一部に今回のネタを使って役立てようと思います。
使えるものはなんでも使っちゃえ!ということで。
全ては
「あがり症に悩む全ての人のために」