ミニワークをやってみよう!

今日は趣向を変えて、実践的なワークを提示してみたいと思います。

カウンセリングやワークショップなどで使うものなので、カウンセラーや講師役がいない中で使うことで効果があるかどうかは分かりませんが、希望者には質問にお答えすることなどのフォローもありということでやってみたいと思います。

では早速質問です。

①今、あなたはお見合いに来ています。紹介してくれた世話好きおばさんは、あなたのことを必死にお相手の方にアピールしています。
「この子は~」
あなたのことを子供の頃から今に至るまで、誰よりも良く知っている世話好きおばさんはあなたのウリを三つ言いました。
では、一体なんと言ったでしょうか?

1.

2.

3.

では三つ書き終わったらそれぞれの回答に対して聞きます。
その世話好きおばさんはどうしてそれを言ったのでしょうか?

1.

2.

3.

②別の質問をします。
もしあなたの悩みや問題が奇跡が起こって解決したとします。
その奇跡が起こった日、あなたは朝起きてから寝るまでどんな一日を過ごしているでしょう?
周囲の人は、あなたに奇跡が起こったことにどうやって気付くでしょう?
奇跡が起こったその日は周囲の人とどんな会話のやり取りをしているでしょう?

克明にありありと、色や音、匂い、気温や風、そういったものまで感じられるぐらいに想像してみてください。
周りには何が見えますか?
誰がいますか?
どんな音が?
匂いは?
気候は?

奇跡が起こった一日を朝から寝る時まで書いてみてください(想像してみてください)。

※読者の方の反応を見て良かったら、こういった形でのミニワークを今後も取り入れていきます。

 

イメージの持つ力

あがり症の方に限らず、メンタル面にストレスや困難さを抱えている人たちは、先行きのことを不安視する方が多いです。

ああなるんじゃないか、こうなったらどうしよう、きっとこうなるに違いない・・・

まだ起こらない未来のことを、転ばぬ先ではないですが、何とかしなきゃと焦ります。
そうして考える未来は何故かは知りませんが、決して明るい未来ではないです。

例えばうつの方の場合、漫然とどんよりとしたような重い空気が未来へのイメージを暗くするような感じでしょうか。

ところがあがり症の方の場合はこれまた特殊です。
アラームですね。

例えば、来週の会議で発表してねなんて言われたら、緊急事態発生!緊急事態発生!と、けたたましくアラームが鳴るわけです。
こりゃたまりませんよね。

そうしてその来週の会議のシーンを思い浮かべるわけです。
予行演習ですね。

会議が始まり、自分の番が近づいてきます。
不安が増します。
やがて自分の発表の番が来ます。

名前が呼ばれます。
心臓の音が跳ね上がります。
ドキ―ン。
ドクドクドックン、ドクドクドクドクドク・・・・・
みんなの目線が自分の方を向きます。

そんな状況ではいくら現実ではなく頭の中の妄想とはいえ、成功しっこないでしょう。
未来の予行演習は決してうまくいきません。

実際の所、頭の中で何度も何度も失敗のシーンをありありと思い浮かべるわけです。
これがよろしくない。

ありありと頭の中に思い浮かべたことは実現しやすくなるのです。
良かれ悪しかれ。

そうして、あがり症の方は悪しかれの方で実現させてしまうのです。

私はカウンセリングにおいて、これを逆に持って行かせるよう意識します。
その人が望む解決像をありありと思い浮かばせるのです。

明治、大正、昭和を駆け回った偉大な思想家として知られる中村天風は言いました。

「ああなりたいな、こうなりたいな」と思うだけではなく、もうそうなった状態を心の中に情熱の炎でもってありありと描きなさい、と。

あがり症の方が、これまで考えもしなかった未来の成功予想図がイメージできた時、その人は回復への道を歩んでいると言えることができるでしょう。