弱さを受け入れることこそ真の強さ
気持ちが弱い、情けない自分。
だからもっと気を強く持たなきゃ。
冷静で落ち着いていなければ。そうして自分の性格を変えなければと思うかもしれません。
しかし、なんら変わる必要はありません。
あなたはあなたのままでいいのです。
ただ一つなすべきこと、それは許すこと。
あがり症の方には、自分はかくあらねばならないという強い意識があります。
理想が高いのです。
だからこそ、あがることが許せないのです。
たとえ臆病な自分であっても
弱い自分であっても
みっともない自分であっても
いいのです。
バッサリ言って申し訳ないのですが大体あなたはそんなものなのです。
能力があるとか、立派であるとか、人から尊敬されるとか、そんな立派な人のフリをして一体何になるんでしょう？。
自分を演じれば演じるほど苦しみは大きくなります。
むしろ、情けない自分、弱い自分、臆病な自分、それを心から認め自他共に表現できることこそが真の強さなのです。
真の強さとは弱さを認めることです。
それができた時、あなたは強くあらねばという囚われから解放されていくことでしょう。
あれこれ考えずにやっちまえ
あがらないようにと思うのならあがって下さい。
うまく話そうと思うのなら決してうまく話してはいけません。
つっかえ、どもり、声を震わせるようにしてください。
バレてはならないのならバラして下さい。
ホントに？
そんなことできっこない！
あなたはそう思うでしょう。頭の中であれやこれや考えて出した結論は、右に行こうが左に行こうが、やろうがやるまいが、イエスだろうがノーだろうが、全て誤りです。
「迷いの中の是非は是非ともに非」
あれこれ悩む前にやってみて下さい。
「あれこれ考えずにやっちまえ」
あがり症克服のコツは体験を通してしか知りえないのです。
あがり症克服は体験を通してしか成し得ないのです。
陰転じて陽となす
どれぐらい努力しても、いかなる方法をやってみても、もうこの苦しみを解く方法がないとして、この苦しみから逃れることをあきらめて恐怖場面に突入したとき、あなたは何かを気づくに違いありません。
行き詰まりが転機となるのです。
開き直りが強さを生むのです。
背水こそが前に進む力となるのです。
死中活あり。
壺中天あり。
忙中閑あり。
いかなる不可能の中にも可能性はあるのです。
陰転じて陽となす。
あきらめないでください。
あがり症は絶望の中に希望があるのです。