未来に向けて何ができるか

とある方から相談を受けました。
昇進試験での面接の緊張場面をどう乗り越えるかということです。
少しアドバイスをしました。

そして本人から報告がありました。
結果としては最悪だったと。
想定外の質問に対応できなかったようです。

私はメールで内容を見た瞬間、残念な状況ではありますが大丈夫と思いました。
なぜなら、私のアドバイスを元に行動できていた点と、文面がさほど悲観的でなかったからです。

そこで、私は即返信しました。
そこで伝えたのは、できることとできないことを見分けることです。

他人の評価は自分ではどうしようもできないこと、そして終わった過去を変えることはできないということ。
そしてできることは、明日からの未来に何ができるかということ。

こういったメールを打ったところ、少し楽になったようでした。

私達は失敗が起こった時に原因を探します。
やれ、あれが悪かったこれが悪かった。
あいつのせいだ、いやいやこいつのせいだ、待て待て実は自分のせいだ。

そうして犯人を探して、見つけて安心する。
しかし実は犯人を見つけて荷が軽くなっただけで本質としては何も変わっていない。
未来への展望がないのです。

必要なことは明日からの自分のあり方です。
失敗をして萎縮して行動が減る人もいれば、失敗をしたけど気持ちを切り替えて明日に臨める人もいるでしょう。
終わった過去に囚われるのではなく、今から未来に何ができるかを考えること。

それこそが、失敗時に必要なことなのです。

 

森田療法アドバンスセミナー終了!

今日は半年間学んだ森田療法アドバンスセミナーの最終回でした。

森田療法とは、社交不安障害、パニック障害、強迫性障害、うつ病等々に有効な心理療法で、私はこの森田療法によってあがり症を克服できました。

その森田療法を毎回、日本で森田療法を実践されている精神科医の先生方にお越しいただきゼミ形式でご講義頂くのです。
正に第一線の森田療法実践家が集まるのです。

そして最終回の今日、そのご著書などを拝読して私が日本の森田療法実践家でNO1ではないかと思いこんでいる北西憲二先生にお越しいただきました。

もう目から鱗のご講義でした。
これほど夢中になって真剣に耳を傾ける機会はいつ以来でしょうか。
門前の小僧のように必死になってメモを取りまくりました。
私は、ただただ学びたい一個の生命体でした。

しかも終わってから北西先生を囲んでの各先生方との懇親会はさらに充実していました。
半年間、一緒に森田療法を学んだ精神科医の先生方と、北西先生を囲んでの懇親会なのです。

森田療法などのかなり濃い話を、時になるほど、時に笑いながら過ごした今日のこの時間は、私にとってかけがえのない満ち足りたひと時でした。

私は重度のあがり症からの克服者です。
今日のこの時間は、あの地獄のような日々からしたらとても信じられない、あり得ない奇跡のような時間でした。

天に感謝。
人に感謝。

ありがとうございました。