精神障害者の雇用状況

現在、日本においては障害者雇用が非常に活発化しています。

平成25年から障害者の法定雇用率がそれまでの1.8%から2.0%へと上がりました。
これにより障害者の就職率は例年より上がりました。

さらに平成27年4月より、従業員100人以上の規模の企業は、全従業員の2%以上障害者を雇用していなければ納付金と呼ばれるお金の納付対象となりました。
単純に言うと100人の会社は2人以上です。

それまでは200人以上の規模の会社が対象でしたが、100人以上となったことにより対象となる企業が相当数増えました。

そして平成30年、障害者雇用率が2%からさらに上がることとなっています。
これは精神障害者を雇用率の算定対象とするためです。

まだ正確な数字は決まっていませんが、風の噂では2.3%ではないかなどとも言われています。
いずれにせよ、平成30年の前後は大きな変化となることは間違いないでしょう。

精神障害者は心身の体調の変化のリスクが大きく、採用側にとっては身体障害者や知的障害者に比べて雇用管理が難しいと考えられていました。

しかし、今や、HWでの精神障害者の求職者数はうなぎのぼりであり、就職者数も同様です。

これからの企業は、市場に残された最後の未開拓分野とも言える精神障害者をいかに円滑に雇用していくかが求められているでしょう。

今、障害者雇用の世界においては精神障害者の時代がやってきた、そんな印象を強く感じます。
追い風の時代とも言えるかもしれません。

しかし、時代の流れに安心しているわけにはいきません。
やはり採用されるには、労働市場における自分自身の価値を高めていないことには、そう簡単にいかないのはたとえ追い風にしても明らかでしょう。

企業側にとっては、障害者の方を雇い入れる際に、週30時間働く人を雇用して初めて、障害者を一人雇ったと見なされます。
週20時間以上だと0.5人雇ったと見なされます。
これは仮に週5勤務だと、一日4時間以上働かなければなりません。

つまり、それができない人は、企業にとっては採用するメリットがないのです。

ですから、障害者手帳をお持ちの方で障害者雇用を目指される方は、週5で一日4時間以上働ける基礎体力を作っておくことが必要不可欠なことを肝に銘じておかなければならないでしょう。

今日はちょっと固い話でした。

 

感情を認め表現する

あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)の方は、とかく言います。

この緊張さえなくなれば・・・とか、
震えがなくなったら~する、
といったように。

そうして、そこに意識を向けてコントロールしようとするのです。

意識を向けるということは鋭敏になるということです。
鋭敏になった精神は自分の内面のさざ波を過剰なまでに捉え、不安を高めます。

あぁ、またドキドキしてきた。
不安が高まると当然、症状も悪化します。

悪化した症状はますます不安を高めます。
そうして際限のない負のスパイラルへと陥っていくのです。

では、どうすれば良いか?
不安を押さえ付けようとしてますます不安は大きくなり、症状を排除しようとしてますます症状がひどくなる。

ならば、不安や症状は否定せず、認めること。

あぁ、今、やたらと緊張しているなぁ。
ドキドキ苦しい。
緊張してきた。
ちょっと声が震えちゃいました。
かなり不安です。
緊張してしまうのではないかと怖いんだ。
人に知られるのが恥ずかしいんだ。

こうして自分の内面で、あるいは日記等に書いたり、他者に言ったりといったように、感情を様々なバリエーションで表現することが自分を緩めていきます。

自分に、周りに、どんどんどんどん緊張してるって言えたらきっと少しずつ楽になっていくに違いありません。