抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、など色々な薬を十分な量を服用したのですが、あまり効果が感じられません。どうしてでしょうか?

Q. 対人恐怖症、社会不安障害、統合失調症?の者です。
抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、など色々な薬を十分な量を服用したのですが、あまり効果が感じられません。どうしてでしょうか?

また、どうしたら治るでしょうか

 

A. 精神保健福祉士でカウンセラーをしている者です。

薬は万能ではありません。
薬が効いて良くなったという人もいますが、そうでない人の方が多いような気がします。
あくまで、軽減する程度という認識でいた方が良いかと思います。

また、薬は十分な量かどうかではなく適量かどうかです。

対人恐怖症や社会不安障害のタイプの方は、不安を抱えることが苦手ですぐにでも解決を求めようとします。
まるで魔法で奇跡が起こるかのように。

統合失調症に「?」とつけているのは、おそらく対人恐怖症に伴う被害妄想や悪く思われているのではないかという思いが強いからではないでしょうか?

統合失調症の特徴である妄想は了解不能であることが特徴です。
つまり、脈絡もなく突飛な妄想です。
CIAに追われているとか、電波から命令を出してくるといったような。

それに対し、対人恐怖症の方の妄想?的なものは、私は嫌われているといったような、それはいくらなんでもといったようなものであっても、了解(理解)は可能です。

そこが対人恐怖症と統合失調症の違いです。

それで、どうしたら治るか?とのことですが、一言で言うなら地に足をつけることです。

万能の薬はありません。
魔法の薬もありません。
対人恐怖症はすぐには解決できません。

まず、現実の困難さから目を背けず、しっかり現状を受け入れること。
そして、頭の中であがらないようにとか、どうすれば治るのか?といったように、対人恐怖症の人は思考ばっかりで現実生活から遊離してしまいます。

そうではなく目の前のことに意識を傾けること。
症状に対する対処は一切不要で、そのままホッとくこと。
そして今なすべきことに集中すること。

あなたが考えているであろうことと逆のことに真実があります。

(yahoo智恵袋で実際に回答したものです)

 

私は吹奏楽部に所属しておりクラリネットを吹いています。私はあがり症で、緊張しいです…。

Q. こんにちは。私は吹奏楽部に所属しておりクラリネットを吹いています。私はあがり症で、緊張しいです…。おまけに本番中や本番直前に余計なことを考えてしまってミスをしてしまったりいつもできているようなことがで きなくなったり、口にまったくといっていいほど力が入らず震えてしまったり、体調が悪くなってしてしまいます。

大きな本番はこれからも沢山あります。自分でもどうにかしなければならないと思っていますが、どうにも自分をコントロールできずにいます。どうすれば上手に自分をコントロールできるのか、メンタルが強くなるのかなんでもかまいません。教えていただきたいです。よろしくお願いします。

 

A. あがり症には形がありません。
傷があるわけでもなく、菌があるわけでもなく、脳や心臓に欠陥ができたわけでもない、いわば外科的治療にはそぐわない病です。

まるで無から有を作り出すかのように煙のないところに火を立たせます。

けれど火が立つにはエネルギー源が必要です。
それはどこから?

それは注目にこそあります。
あがらないようにと症状に注目することで、皮肉にも逆効果となり、火に油を注ぐ形で症状が悪化します。

なので、苦しくて益々注目します。注目すると症状もまた活性化し更に悪化する。更に注目する・・・悪化する・・・

この負の連鎖があがり症を維持させている、これがあがり症の真実です。

ですから、あなたのコントロールしようという、メンタルを強くしようとする考えは、あがり症を治すという意味においては無益どころか更に悪化させる要因にもなり得るのです。

では、どうすれば良いか?

それは症状へのアプローチをしないことに尽きます。
症状に油を注いではなりません。

症状はホッといてエネルギーを与えず、日常の目の前のことに集中して取り組んでいくことで、二次的にあがり症の症状は軽減していくのです。

治すのではありません。
あがり症の克服とは忘れることにあるのです。

(yahoo智恵袋で実際に回答したものです)