障害を持つがゆえに、他の能力に秀でる人がいます。
それは努力ゆえのものもあるでしょうし、そうではなくまるで障害を埋め合わせるために天が与えてくれた恵みのようなものもあります。
前者で言うならベートーベンがそうでしょう。
他には以前、このブログでご紹介したヘレン・ケラーが日本に来るや真っ先にその人の墓に行ったという埴保己一という天才学者もいます。
この二人は才能だけでなく努力する能力と、ハンデキャップを乗り越え持てる才能を遺憾なく発揮する崇高な人間性をも兼ね備えていました。
また、後者で言うなら目が見えないゆえに聴覚が鋭敏な方、例えば絶対音感を持つような方もいます。
あるいは、自閉症の方で、サヴァンと呼ばれるような方がいます。
サヴァンの方は特異な能力を発揮します。
よく知られているのがカレンダー記憶でしょう。
カレンダー記憶とは例えば「○年後の○月○日は何曜日?」と聞くと即答で「○曜日!」と答えが返ってきます。
私が支援していた方にもカレンダー記憶の方は何人かいました。
また、別の方には、たまたま「佐藤さんの誕生日は何月何日ですか?」と聞かれうっかり口を滑らせたら、半年ぐらいした後に「佐藤さんの誕生日は○月○日~」などと、壊れたレコードのように喋りまくられた記憶があります。
他にも車のエンジン音を聞いただけで車種が分かるという方、電車の車番と言うんでしょうか、キ10856系みたいなのあると思うんですが、それを全部丸暗記して電車を見ればすぐ分かるという方もいます。
このように何らかの障害を持っていながらたゆまぬ努力で障害を超越する方、あるいは特異な能力を発揮する方がいるわけです。
また、障害や問題と呼ばれるものの周辺にはお宝がゴロゴロ転がっていることがあります。
それは忍耐であり、優しさであり、勇気、行動力、等々様々なものがありでしょう。
あがり症の方に問います。
あなたがあがり症になったがゆえに、あがり症で苦しんだがゆえに、与えられた恵み、または身に付けた才能や特性はなんですか?
どんな些細なことでもいい、突拍子もないことでもいい、7個以上考え出して下さい。
どんな人でも必ずあります。
ただ、中には自分の良いところがどうしても見つからないという人もいます。
そんな人は、障害や問題と呼ばれるものを能力と言い替えて考えてみてください。
ヒントが見つかるはずです。
例えば「人の目ばかり気にする」という問題は、「人の気持ちを察する」能力と言い換えることもできます。
苦しんだがゆえに得られるもの、それがないということはあり得ないのです。
ブログカウンセリング
今日は実際のカウンセリングに近い形で聞いていきます。
ていうか、対面のやり取りはできないけど普段こんな感じでカウンセリングしてます。
あなたの今の自分に対する自己満足度は0~10で表現するならどれくらいですか?
数字が1以上の方に聞きます。
その数字が〇である中身は何ですか?
挙げられるだけ挙げて下さい。
中身を答えた方に聞きます。
他にもないですか?
その数字が〇である理由が?
(自己満足度を0と答えた方に聞きます。
あなたはそれほどの状態で何故これまでやってこれたのですか?
それほどの状態の中やってこれたのはあなたのどんな力が役に立ったのですか?
それほどの状態で一体どういう風にやっているのですか?)
では、最終的に0~10の何点になってるといいですか?
今より1点上がったとしたら、今と何が違ってますか?
周りの人はあなたが違うことに何で気づきますか?
周りの人とどんな会話をしますか?
映像で思い浮かべられるぐらいありありと、その日の変化を想像してみてください。