記憶の成仏~あの日の彷徨い続ける感情を

最近、毎日のように、人の人生を聞いています。
アドラー心理学ライフスタイル診断というものをやっているのですが、今年に入って特に2月ぐらいから連日続いています。

昨日は二人の方の話をトータル8時間ぐらい聞きました。
今日もどっぷり、明日もどっぷり。

何回かに分けてやっているものの、今年に入ってバージョンアップしたこともあり、なかなか時間がかかります。
人の人生を、幼少期から今に至るまでじっくり聞いていきます。

単に人生を聴いていくのではなく、ライフスタイル診断ではその人生の底流に流れているメロディーを探り、意味づけ、言語化していきます。

人は、一体何のために、どこから来てどこへ向かってるのか、なぜこんな行動をしたのか、あるゆることは繋がってるんです。

本人も知らなかった自分の生きる物語を知ることで、自分の人生に意義と、意味を見出し、肯定感をもたらすことができるように思います。

 

そして最近思うんですね。

幼少期、未消化の感情を大人になっても記憶の奥底に秘めて生きている人が、なんと多いことか。

そしてそれを、安心して話せる状況で、丁寧に一つ一つ取り出して、当時と同じ気持ちを感じて、共有して、その作業をやっていくだけで人は癒されていくんじゃないか、そんな気がするのです。

記憶の成仏と言うのかもしれません。

幼少期からずっと供養が済まないままに浮遊霊として漂っていたかのような。

そしてその霊が、行き場を失い、何度も何度も現実の世界に浮かび上がり、自らを苦しめる。

本人は訳も分からない意味不明な感情に襲われたり、圧倒されたり。

感情は生ものです。

感情は生き物です。

感情はフタをして殺してしまうのではなく、認めてあげましょう。

成仏できなかった感情は、成仏を求め彷徨い続けているのかもしれません。

 

稲盛和夫~イメージできたことは実現する

京セラや KDDI を創業し、JAL の破綻時には会長として V 字回復を遂げた名経営者、稲盛和夫氏は著作等の様々な発信もされています。

今月号の雑誌、「致知」のインタビューで稲森氏は言っています。

「心に描いたものは必ず具体化していく。心に描いたとおりの人生が出現していくと思っていまして、卑しい心を持っていると卑しい人生になる。反対に、美しい心を持っていると、美しい人生になる。だから、自分の心を蔑ろにしてはならない。」

また、私が非常に影響を受けた言葉ですが、『生き方』(サンマーク出版)に載っている一部分をご紹介します。

「すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して、強烈な願望へと高め、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。そもそも、こうありたいと願うこと自体、それを現実にする力が潜在的に備わっている証拠です。人間は素質や能力がないことを、あまりしたいとは思わないものです」

これは本当にそうだと思います。
カウンセリングでもこういった発想のテクニックがあります。

これは何も良いことばかり当てはまるわけではありません。
良かれ悪しかれ当てはまるのです。

あがり症や対人関係に悩む皆さん、
もっとも嫌なこと恐れることを、恐れるがあまり何度も何度もイメージしていませんか?

ありありとイメージできたことは実現するのです。