パニック障害の発作の原因でなく目的とは?

ある女性がいました。
パニック障害で悩んでいると言います。

どうも、季節の変動によってパニック発作が起こっているように思える、去年も同じ時期にそうだったと。

なるほどと、私は更に状況を詳しく聞いていきました。

ある時は、家で発作が起こり、仕事に行っていた夫に電話して来てもらった。

ある時は、近くの不安のあまり、親のところに行って話をずっと聞いてもらった。

そういったことを聞いていく中で、私はあれ?と、ふと思いました。

それでその方に聞きました。

もし、もし万が一、パニックの症状に目的があるとしたらどんな目的だと思います?と。

その方は、? ? ?
さっぱり、分からないご様子でした。

私は続けて質問しました。
では、どんなときパニックの発作が収まっていますか?

その方は、一瞬キョトンとした後、ややあってハッとした表情を浮かべました。

人が自分の所に来て話を聞いてくれた時・・・

私は再度問いました。
もし、症状を目的があって使ってるとしたら?

その方は、ギョッとして、でも・・・でも・・・
と繰り返しました。

その方は認めたくはないけれど気付いてしまったのです。
自分の目的を。

自分が一人でさびしい思いをしている時に、人からの注目や関心を集めるために、もしかしたら・・・

でも・・・そんな、バカな・・・

人は自分の行動の隠された目的を知った時、もうその行動を取らなくなることがあります。

たった一回のカウンセリングでしたが、しばらくして会った時、最近はないです・・・と言っていたのが印象的でした。

もちろん、それで治ったという訳ではないでしょう。

けれど、誰しもが行動の原因を考える中、行動の目的を問うた時、思わぬ気づきが生まれることがあります。

もし、あなたに何らかの悩んでいる行動や感情があり、それに目的があるとしたなら、その目的とはいったい何なんでしょう?