今日は神奈川県にあるめぐみ在宅クリニックの研究会に参加してきました。

この病院では24時間体制で在宅診療を行っています。
現在、毎月30人以上の方の看取りを行っているとのことです。

そしてもう一つ、この病院が行っているもので、これが今回医療分野と全く縁のない私が参加した理由ですが、この病院では終末期の方向けにディグニティ(尊厳)セラピーを行っています。

ディグニティセラピーとは、死を間近にした終末期の方に9個の定型的な質問をして、その答えを編集して家族への手紙として渡すものです。

質問内容が洗練されており、人生の最後を迎えた患者に、その質問に回答する過程で、自分の人生を肯定する潤いのようなものが心に溢れてくるに違いありません。

そしてそれは、きっとご家族の方にとっても大きな癒しをもたらすでしょう。

院長の小澤竹俊先生が、
「どんな病気であったとしても、どこに住んでいても、安心して最期を迎える社会を目指します」

という病院の理念を元に、その一環としてこのディグニティセラピーを行われているのでしょう。

私はこの療法のことを3、4年前から知っていました。
日本ではこのめぐみ在宅クリニック以外ではほとんど行われていないのではないかと思います。

私はこれをどうしてもやりたかった。
その存在を知ってから今に至るまで、その思いは消えません。

けれど、医療の門外漢が、ましてや終末期やホスピスの経験ゼロの人間がどうやって?

そこで、何はともあれまずは本丸へと、はるばるめぐみ在宅クリニックに今日、初参加してきたのです。

今日は小澤先生によるお話の後に、昨年NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」で小澤先生が密着取材を受けたものを見ました。

そして終わった後、小澤先生にご挨拶し質問しました。

医療に全く縁のない私のような者がやることは可能か?と。

小澤先生は言いました。
できると思いますよ。

もちろん、相手との信頼関係もあるでしょうとのことで、様々なお話を頂きました。

私は大変勇気づけられました。

こういったものを待っているに違いない終末期の方、高齢者の方は、いったいどれだけいることか。

私たちの世界では、この世に生を受け、自立と自律を獲得して大人になっていきます。

しかし、老いにおいてはそれは真逆の展開を辿ります。

自立と自律が我が身から引きはがされていく、しかもそれは時に安全という名の下に。

そうして、自己肯定感を喪失していったご高齢の方がどれだけいることか。

私は何らかの形でそういった方に勇気と希望と生きる力を届けたい。

たとえ明日死ぬ方だとしても、私はそれが可能だと思っています。

今年中になんらかの形で始める予定です。