これを続けたら人生変わります
今日のあがり症講座に一年ぶりに来られた方がいた。
最近の私の特徴として、お会いした方のメンタル的な状態が、前回お会いした時と比べてどういった状態か見た瞬間すぐピンとくるようになったことがある。
そのセンサーがかつての自分よりも更に鋭敏になってるような感じがする。
その方もそうだった。
お会いするのは今回が3回目だが、会った瞬間、顔が緩んでるのを感じた。
そうして講座が始まった。
自己紹介や近況を話す。
その方は1年前に講座に出た時のことを語られた。
その時、私が話した感謝探し、味方探しの話が響いたらしく、その日その足で日記を買い、約1年続けてると言う。
そして今、だいぶあがり症が改善したようだ。
私はとても嬉しかった。
私は、以前にも感謝ノートの話をある方にしたことがある。
私はその方に言った。
もし、この感謝ノートを一年続けることができたら人生が変わる。署名してハンコ押してもいいぐらいだ、と。
その方は、不思議そうに眺めた後、ニコッとして私の前にノートを差し出した。
私はありゃまぁと苦笑いしつつ、「感謝ノートを一年続けたらあなたの人生は変わります」と書き、署名捺印した。
そして・・・数年が経つが、その方は今なお続けている。
今、あれほど飲んでいた大量の向精神薬を飲んでいない。
あれほどあった精神症状が起こっていない。
人は変われる。
あの、アルフレッド・アドラーも言っている。
人は死ぬ1日2日前でも変われると。
その言葉は私にとっても真実だ。
マズローの欲求5段階説と生の時間と
マズローの欲求5段階説というものがあります。
人間は下位の欲求が満たされればより上位の欲求を欲するようになるというものです。
その理論の是非はともかく、心理・福祉等を学ぶものにとっては大変お馴染みのピラミッド図です。
自己実現の欲求
承認(尊重)の欲求
社会的欲求 / 所属と愛の欲求
安全の欲求
生理的欲求
今、ちょうど私はある本を読んでいます。
「死すべき定め」(アトゥール・ガワンデ著)みすず書房
という本ですが、終末期の医療の在り方について医師兼作家が書いたアメリカでベストセラーになっている本ですが、そこでマズローの5段階欲求説について書かれています。
それは、若い人ほど、一番高位の自己実現欲求が高くなるが、残された生の時間が限られている人は、親しい人たちとの日々の喜びを大切にするというものです。
つまり、終末期や高齢者にとっては所属と愛の欲求が一番高位になるのかもしれません。
これはある意味理解できるものです。
しかし、高齢者にあと20年生きられるとしたら?と質問した時、再び自己実現欲求が高くなったとのことです。
つまり、欲求5段階説による人間の動機とは、年齢の要因よりもむしろ視点にあると言えると。
このことから、いろんな言葉が思い浮かびます。
「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」――ガンジー
「たとえ明日地球が滅びるとしても、今日私はリンゴの木を植える」――マルティン・ルター
あるいは、家の台所から包丁でまな板を叩く音が聞こえるような中で最期を迎えたいという方もいるでしょう。
私たちは人生の限られた時間を感じた時、自分の人生の価値観が如実に表れるのかもしれません。