今日は、ポッドキャスト音声配信用に録音したものを文字起こししました。
以下。

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今日はあがり症の読書療法です。

「あがり症は治さなくていい〜大切なことはアドラーと森田正馬に教えてもらった」(旬報社)の、139ページ「その3 決してうまく喋ってはいけません」について語っていきます。まず読んでいきます。

職場での大事なプレゼンが一週間後に迫っています。

さあどうしましょう。
焦りますね。

完璧主義のあなただから徹底的に準備しているかもしれません。
あがって失敗しないようにあらゆることを考えました。

こんなふうに突っ込まれたら―――、こんな質問が来たら―――、話すことを全て書き上げて、それを一語一句漏らさずに暗記していきます。

なんとかうまく喋ろう―――そして本番を迎えます。

結果はどうでしょうか。

うまく喋る―――あがらないように、賢く見えるように―――ことができたでしょうか。

あがり症の人は自分へのハードルを高くする傾向があります。
理想髙きあがり症だからです。

けれど、その理想の高さゆえに苦しみが口を開けてあなたを飲み込みます。
結果は―――納得できるはずがありません。

この間違ったアプローチは変えましょう。
それには簡単な方法があります。

あなたは決してうまく喋ってはいけません。
曲がりなりにもうまく喋るなんて思ってはいけない。

うまく喋ろうとすることが、あなたをあがり症たらしめるのです。
だから下手なままに喋ればいい。

一度試してください。

下手でも中身を伝えることだけに集中した時、自分の中に何らかの変化を感じるはずです。

あがり症の方っていうのは、人前に立った時あまりの緊張になんとかしなきゃというふうに考えます。

そのなんとかしなきゃっていうのが、本来の目的である伝えるために、相手に伝わったかどうか、そこになんとかしなきゃっていう風な意識を向けたとき何が起こるかというと、ちょっとこの辺説明不足だったかなーとか、ここ言い足りなかったらあれ伝わってないなーっていうことで言い直したり、あるいはもうちょっと噛み砕いてわかりやすく伝えたり、もしくは、じゃあ後で質問してくださいっていう形の、その本来の目的に沿った行動や言動を取っていきます。

ところが、人前を恐れるがあまりに本来の目的ではなくて、自分があがってるのを見られないように、あがっているのがばれないように、緊張して声が震えるのをかわいそうに思われないように、気づかれないように、そっちに意識が行きます。

そしてその場合、いかに早く終わらせるか、いかに自分の番を終わらせるか、いかにこの緊張と不安と恐怖から逃れるか、そこに意識を向けます。

すると、口が早くなるかもしれない。

急に急ぎ足で喋って呼吸がおぼつかなくなって、ますます緊張して、ますます早く終わらせなきゃ。ますます緊張して声が震えて呼吸が出来なくなって、しまいには真っ白になっちゃった、止まっちゃうみたいなこともあったりするわけですね。

だから、うまく喋る、分かりやすく喋る、いろんな言い方あると思うんですけど、うまく喋る中身が、あがり方に違ってくるわけですね。

自分がよく思われようとして、自分が否定されないように、自分が馬鹿にされないようにうまく喋るということで、目的がおかしな方向にいっちゃうわけですね。

本来は伝えるため、そこに意識を向ける。

そうすると、うまく喋れなくても伝わったかどうか、声がつっかかってもちゃんと相手が理解してくれたかどうか、そこに意識を向けていくようになると、あがり症とは自分への囚われのの病、自分の症状への囚われなのですから、他者視点というベクトルが変わっていくことで間接的に自分への注目が和らいで、間接的に症状が和らいでいくんですよ。

だから、うまく喋るっていうことが、そもそも自分のためしか考えてない。

だからそうじゃなくて、相手に伝わるように喋ろう、そういう風なベクトル、目的の変化、目的の設定の仕方の変化、それによって副次的にあがり症の症状は軽減していく。そういうふうに持ってった方がいいんですね。

だから何度でも言います。

決してうまく喋ろうとは思ってはいけない。
決して見た目よく喋ろうと思ってはいけない。
決して自分がかっこよく見られようと思ってはいけない。

そうじゃなくて、いかに相手に伝えるかどうか、そこに集中してやってみてはいかがでしょうか。

はいこれで終わります。
ありがとうございました 。

(※ポッドキャスト音声配信用に読み上げたものを文字起こししたものです)

ポッドキャスト音声が下記よりダウンロード無料でできます!

「決してうまく喋ってはいけません」
https://anchor.fm/takeharukokoro/episodes/ep-e44e08

(参考記事)
緊張と震えに対する本当の対処法~あがり症克服俗説の過ち
https://takeharukokoro.com/2019/05/4609/