講演報告

今日は、とある社会福祉法人から依頼を受けて講演をしてきました。
講演の題名は「〇〇市の障害者雇用と視点」でした。

50~60人ぐらいいたでしょうか、その法人の総会ということで理事や関係施設長、施設利用者やご父兄、さらには市長や市議会議長、衆院議員秘書、市議会議員、精神科医、等々様々な立場の方がいらしていました。

そこの来賓席に座る20人ぐらいの中の末席にちょこんと若輩者の私が座りました。
最初に全来賓の挨拶ということで司会の方から促され、市長から順に挨拶していきます。

なんかよく分からないけど、ご盛会誠におめでとうございます、などとみんな言っています。
私は、そんな言葉を生まれてから一回も言ったことないし、新しく覚えた言葉を取って付けて話せるほど器用ではありません。

順番が回ってきて、やむなく立ち上がり、「後ほど講演させていただきます~」などと言って、ちょっとゴニョゴニョして突っかえながらも挨拶しました。
一番苦手なシーンです。
もちろん、ご盛会~なんて言いません。

予算がどうの決算がどうのこんな活動がなどと、正直私にとってはどうでもいい話を聞きながらと言うか、実際聞いちゃいませんが、いよいよ私が講演する番が近づいてきます。

私は、こんな市長やらなんやらいる前で本当にこの俺が話すんだろうか?と気の遠くなるような思いがよぎりました。
本番が近付いているのに信じられない思いでした。

やがて前半の総会が終わり、10分の休憩後に講演に移ることになりました。
市長だ議長だなどは、それをもって帰っていきます。
どうやら、市長などのお偉いさんは、いつも義務的に出なければならない所が終わったらすぐに帰るようです。
7、8人ぐらいが帰っていきました。

私は、おー!、いいぞいいぞなどと思いながら壇上に向かいます。
そしてパワポの準備をします。
聴衆の方を眺めます。
私はならし運転のように、そこに居続けます。
ペットボトルのお茶に手を伸ばします。

緊張感はさほどありません。
というか、ほど良い緊張感です。

やがて、休憩時間が終わり、皆が席に戻ります。
場が静まりかえっていきます。

司会が話します。
「それではただ今より、〇〇市障害者就労支援室の佐藤様よりご講演頂きます。それでは佐藤様よろしくお願いします」

それを受け、私はおもむろに話し始めます。
「只今ご紹介いただきました・・・」

緊張はどこかに消えました。
私は淡々と話していきます。
最初は必要なことを話しましたが、途中からは私の言いたいことを含めた話に移ります。

事例、働くことの意味、本人の自己決定の大切さ、自尊感情、等々、普段自分が思っていることを話すだけに熱が入ります。
以前のブログに書いた内容も話します。

 

私は自分の思っていることを伝えることにひたすら集中しました。

聴衆にも質問を振ります。

気付いた時は予定の時間になっていました。
最後に質問を何点か受け、終了となりました。

私は、途中カミカミの所もありましたが、結局ほとんど緊張することなく終えることができました。

私はかつて、重度のあがり症であり対人恐怖症であり、社交不安障害でした。
チェックリストを付ければほとんど全てが埋まったでしょう。
一番安心できるはずの母親と話していて緊張している自分を感じた時、俺はもう駄目かもしれないと思いました。

かつての私からすれば今日の私は奇跡です。

私は10年ほど前、この病がもし万が一治ったら、と天に誓ったことがあります。
その時が来ています。
私はそれを実行に移していきます。