こんにちは。

勇気づけを理念に対人援助の仕事をしています佐藤と申します。

あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)の当事者、回復者、治療者 として、あがり症に悩む全ての人のために、あがり症の仕組みや克服法、そして赤裸々な体験など、あがり症の全てを語っていきます。

ある女性が来られました。
就職に関するご相談です。

能力的には高いものを持っているものの、年齢、勤務時間等の希望する諸条件により、ちょっと苦戦しています。
希望する求人に何件か応募したものの、書類選考だけで落ちてしまうという、いわゆるお祈りメールが戻ってくることが何回か続き落ち込み気味です。

私は、その気持ちにケアはするものの、具体的な提案や方向性等などについて相談していきました。
実際になすべきことと、今後どういう動きをしていくかが見えてきたためか、その女性は幾分落ち着いてきました。

そして面談の最後の方で、あの~、とモジモジして聞いてきます。
話を伺ってみると、次のようなものでした。

息子さんが今年の春、大学を出たものの就職せずにバイトをしている。
500万円の奨学金が残っているのに在学中も就活しなかった。
何度せっついても動かない。
就職相談先に行くよう場所も情報も伝えても動かない。
家族3人で話しても動かない。
夫は、のほほんとして協力的でない。働いているだけ良いとして就職に関心がない。
夫さえ一緒に動いてくれれば何とかなると思う。
カウンセリング受けさせてほうが良いと思う。
自分のことより、子供のことで焦っている。

私はピンと来るものがあり聞きました。
息子さんは、引っ込み思案ではないですか?
彼女はそうですと言います。

更に聞きます。
消極的で?
彼女は、そうです、と。

私は彼女の反応を確かめながら、強めの語気で話していきました。

「息子さんは、今できるベストのことをしている」
「え?」
「在学中に就活しなかったということは、息子さんはこのまま社会に出てもうまくいかないと知っていたのではないでしょうか?」
「ええ、そうかもしれません」
「失敗するに違いないと」
「はい」
「ただ、そういった中でも、自分の置かれている状況は認識している」
「はい」
「奨学金のこと、働かなければならないこと」
「はい」
「お母さんが心配しているのが分かるからこそ、言われても反論せずに聞いている」
「ええ」
「普通だったら、うっせぇなぁと言って、まともに親の言うことなど聞きませんよ」
「え?そうなんですか?」
「理解しているからこそ反論もしないのです」
「・・・」
「社会に出るのがプレッシャーながらも今できそうな仕事で必死に働いているのです」
「え?」
「コンビニの夜勤ばかりで生活のリズムがと言いますが、夜勤は給料がいいです」
「あ、そうですね」
「それだけじゃない、日中の仕事よりも人との接点も少ないのです」
「あぁ・・・」
「本当だったら引きこもりになるかもしれないような精神的状態なのに、それでもこらえている」
「・・・」
「つまり彼は、一般の会社に入るための予行練習をしているのです」
「!」
「いきなり社会に出るのは怖い、だけれども置かれている状況は認識している、だからこそ彼は今自分のできるギリギリのことを必死にしているのです」
「・・・!」
「彼は、今できる自分のベストを尽くしているのです。決して怠けて就活しないわけではないのです」

彼女は目頭を抑えました。
私は続けます。

「父親のことを子供に関心がないと言いましたが、今ご主人が、のほほんとしていることでどれだけ家族が救われていることか」
「?!」
「もし、あなたと一緒に子供にプレッシャーを掛けていたら、子供はどうなるでしょう?」
「!」
「つまり、夫婦で完全にバランスが取れているのです」
「!」
「家族全員が今置かれている状況で、自分なりの役割をこなし必死にやっているのです。〇〇家は今できるベストをしているのです」

彼女は口を抑えます。
私は最後に言いました。
「今できることは、〇〇家全員が頑張っていることを認めてあげることなのです。肯定してあげることです。」と。
そしてカウンセリングは不要と伝えました。

彼女は、憑きものが取れたかのようにすっきりとしてお帰りになりました。
それぞれがダメな家族という認識から、今置かれている状況でベストを尽くしている家族へと認識が変わったのです。

現状は何一つ変わっていません。
ただ、ものの受け止め方しだいで人は幸にも不幸にもなり得るのです。

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ーーーELM勇気づけ講座開催!ーーー

埼玉県の浦和市で、勇気づけ講座を格安料金で開催します。

勇気が欲しい方、感情のコントロールに困っている方、自分自身の性格のクセを知りたい方、人とのより良いコミュニケ―ションを求めている方、学びたい方、他どなたでも関心のある方は是非お越しください。内容は以下になります。

講座名:ELM勇気づけ勉強会(1~6章)
日時:5月30日(土)10:00~16:00

場所:仲町公民館第一会議室(浦和駅西口徒歩15分)
http://www.city.saitama.jp/urawa/001/001/005/009/index.html

定員:18名
参加費:2000円
講師:佐藤たけはる
主催:GMTO研究会

講座内容:

第1章:さまざまな見方・考え方の存在を意識する
第2章:聴き上手になる
第3章:言い方を工夫しよう
第4章:感情と上手につきあう
第5章:自分のスタイルを明確にする
第6章:セルフ・トークを意識する

このELM勇気づけ勉強会では、勇気づけの心理学と言われるアドラー心理学をベースに、体験型ワークで学びを深めていきます。
「勇気づけとは、困難を克服する活力を与えること」と言います。
講座を通して自分自身
を勇気づけ、他者を勇気づけ、明日を生きる活力を得ることを目的とします。

是非皆さんのお越しをお待ちしています。

ELM勇気づけトレーナー
佐藤たけはる

※開催が間近となっていますのでお早めにお申し込みください。
以下のHPのお申込みフォームよりELM講座申込みと記載の上、お申し込みください。料金は当日払いです。

カウンセリングルームプレム
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(質問や相談について)
対面カウンセリングだけでなくメールカウンセリング・電話カウンセリング等も用意しております。ご質問だけでも構いません、是非お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは下記ホームページからでもブログからでも大丈夫です。

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皆様からのたくさんのコメントお待ちしております。

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