こんにちは。

勇気づけを理念に対人援助の仕事をしています佐藤と申します。

あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)の当事者、回復者、治療者 として、あがり症に悩む全ての人のために、あがり症の仕組みや克服法、そして赤裸々な体験など、あがり症の全てを語っていきます。


先日、私の元に始めて来られた方はジストニアと呼ばれるものと類似した症状を持っていました。
ジストニアとは体の一部分が、筋肉が自分の意志とは無関係に力が入るため、手足がねじれたり突っ張ったりする症状をいいます。

その方の場合は、右手がねじれた状態で後ろの方に行くのを左手で必死に抑えている状態でした。
また、横に向こうとする首を必死に前に向けていました。

そして、初回面談ということでアセスメント用紙に記入してもらう必要があるのですが、字を書こうとすると手が益々ブルブル震えます。
その手を片手で抑えつけます。
更に震えが大きくなります。書頸と呼ばれる症状です。

傍から見たらドタバタと一人で格闘しているような感じです。
しかも本人曰く、初めての場所で、さらに面談相手の私がスーツなのでプレッシャーになり、余計緊張して症状がひどくなっているとのことでした。
家だとそれほどひどくないと言います。

私は、それはすいません、と言いながらスーツの上着を脱ぎ、んじゃTシャツ一枚に?と勢い良く身振りで示します。
するとその方は笑ってくれました。

私は取っ掛かりをつかんだと感じました。
ジョイニングと言いますが、対人援助においては最初の関係性作りが非常に大事になります。

そしてお話を伺っていき、その方の障害や今置かれている状況を聞いていきました。
必死に自分の体のねじれと格闘しているその人をじっと眺めて私は言いました。

「よくなると思いますよ」
「???」

「この症状を何とかしようと意識すればするほど却って状態が悪くなっていませんか?」
その方は、そうですと肯きます。

「手のことを震えないようにと抑えつけると逆にますます震えてしまう・・・」
再び肯きます。

「ちょっと、抑えつけるのではなく逆に一番ひどい状態にしてもらえますか?
そうそう、おもいっきりひねって、そうそう、
そのままそのまま、力を入れて・・・はい、力を抜く」

「どうです?」
ねじれが和らいでいるので、その方は驚きます。

そして、勢いがついてきて自分自身のことを立て板に水のように話し続けます。
頃合いを見計らって私は言いました。
「今、手が真っ直ぐになってますね」

「そうなんです」と、その方は答えます。
手のことを考えずに、話に集中すると手の震えが止まるんです、と。

私は言いました。
「そうです、私が言いたいのはそれなんです」、と。
「手の震えをなんとかしようと意識すればするほど余計に震えてしまう。
そうではなく、目の前に置かれたことに集中したり、自分が夢中になれることや自分の好きなことをやっていると、治るのではないが知らないうち症状が軽減されていくのです」と。

その方は堰を切ったように話し続けました。
そして最後に私から次のようなプレゼントを渡しました。

その方は、自分の姉に深く感謝していました。
なので、私は聞きました。

「もし、仮に症状が治ったとしたら、それを見たお姉さんはあなたになんて声を掛けますか?
それにあなたは何と答えますか?
するとお姉さんは?」
治った時のイメージを映像で思い浮かべられるかのように聞いていったのです。

さらに宿題を課します。
「この、もし治ったらという妄想を次来る時までにひたすらしてきてください」
「さらに、手のねじれがましな時の状態を観察してきてください」と。

最後にその方は言いました。
一生治らないかと思っていた、と。

彼は希望を持つことができたのです。
治った時の自分をこれまでは微塵も想像できなかったのです。

ありありと映像で思い浮かべられるぐらいにイメージできたことは実現します。
私は、彼はきっと良くなると確信しています。
今後が楽しみです。

ちなみにこの方の症状は、あがり症の仕組みと全く一緒です。
ねじれを、あがりに置き換えても全く同じことなのです。

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