こんにちは。

勇気づけを理念に対人援助の仕事をしています佐藤と申します。

 

あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)の当事者、克服者、治療者 という全ての体験を経た勇気づけカウンセラーが、あがり症に悩む全ての人のために、あがり症の仕組みや克服法、そして赤裸々な体験など、あがり症の全てを語っていきます。

 
(昨日までの続き)
以前いた施設で支援していたAさんが主治医への不信感から医師を変えたいとのことだった。しかし、とても一人で言う勇気がなく私に付いてきてほしいとのこと。行きがかり上、通院同行することに・・・

Aさんの通院同行することになりました。

私の立ち位置としては、基本的にはAさんは自分の気持ちや考えを伝えることができる人ですので代弁をすることはありません。あくまで立会人的第三者です。どうしてもの時は助け船を出そうと思っていました。

一方、主治医に対しては私が同席することでパワハラを抑止する意味も持ちます。

精神科病院の待合室で二人並んで待ちます。
他の患者を見ると、これらの方はどんな精神疾患を抱えてここにきているのだろうと思い、ふとチラ見してしまいます。

Aさんを見ると明らかに緊張しています。
そりゃそうです。
厳しいことを何度も言われ、怯える元凶である所の主治医本人に、ある種死刑宣告とも取れるようなことを言うのですから。
「違う病院に行きたいので紹介状を書いてもらえませんか」と。

やがて次の番になり本人はうつむいています。
名前が呼ばれました。
私は後ろに付いていきます。

部屋に入り、私は挨拶をし名刺を渡しました。
医師は名刺を受取ります。
この時、医師のタイプは大きく分かれます。

体をこちらに向け両手で受け取る人。
しっかり目を見て受け取る人。
片手で受け取る人。
カルテを書きながら見もせずに片手で受け取る人。

この時、この医師はこちらを一瞥して片手で受け取りました。
ジーンズに柄物のシャツを着てサンダルといった出で立ちです。

やがて診察が始まりました。
Aさんは主治医に促され近況を語り始めます。
主治医はカルテの方に向かい、Aさんは主治医の横顔に語りかけます。

やがて、Aさんはどうしてこの前薬が増えたのかと尋ねました。
「どうしてって、この前これこれこうだからと話したでしょ」とやや語気を強めて言います。
おぉ、聞きしに勝る威圧モードです。

Aさんは更に攻めます。この前こう言ったのはどうしてですか?
Aさんらしくないです。やけに攻勢です。
訥々と話す言葉が地味に迫ってきます。

「そりゃ、これこれこういう意味だよ」
主治医は明らかに苛立っています。確かに怖いです。
私はAさんの隣で黙っています。

やがてAさんは言いました。
「病院を変えたいので診断書を書いてもらえませんか?」
Aさんはつっかえずにしかも主治医をまっすぐに見て言いました。

一瞬、間があって、そして気を取り直したように主治医は言いました。
「そりゃぁ構わないけど・・・」

私達は目的を果たし、診察室を出ました。

病院を出て近くの薬局に向かう途中、私はAさんに語りかけました。
「いや~、ほんと怖い先生だね」

Aさんは、えっ?といった感じで返します。
「いや~、今までで一番優しかったですよ。佐藤さんがいてくれたおかげです。」

こっちが目を丸くします。
!?普段はいったいどんなんなの!?

精神科医は医療の専門家です。精神疾患を持つ方を治療する唯一の存在です。
その存在と恩恵は量りしれません。
しかし一方、カウンセリングスキルや基礎的な傾聴の訓練は学んでいません。

精神科医によっては仕事上、そういったものを自然に身につける医師もいるでしょう。
精神療法などを学ばれて実践に活かす方もいるでしょう。
ほとんどの精神科医の方はそういった何らかの対人援助のスキルを持っていると思います。

ただ、素養もなく、かつ何もそういったことを努力しない方は対人援助の基礎的なものすら身につけていないこともないとは言い切れません。私は数は少ないですが実際にそういった方に会っています。

主治医の存在が自分の回復を大きく左右する、そういったことは間違いなくあるのです。

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