こんにちは。


勇気づけを理念に対人援助の仕事をしています佐藤です。

 

あがり症(社交不安障害、対人恐怖症)の当事者、克服者、治療者 という全ての体験を経た勇気づけカウンセラーが、あがり症に悩む全ての人のために、あがり症の仕組みや克服法、そして赤裸々な体験など、あがり症の全てを語っていきます。


私は、障害者の就労支援の仕事もしており、そこでは精神疾患を抱えた方にも関わっています。
そして当事者の方々と面談して相談に乗ることも多いです。
私はカウンセラーでもありますので必然的にカウンセリング的な面談になったり、面談時にカウンセリングをすることもあります。

その中で、うつ病の方々と関わることが多いのですが、うつ病の方々には「べき思考」の方が本当に多いなぁと感じます。
「こうあるべき」とか「~ねばならない」という思考が自分自身を強く縛り、そうならない状況に多大なストレスを抱えるのです。
そうして自分で自分を追い詰めていきます。

ほんと、ずるくとか、手を抜くとか、さぼるとか、適当にとか、ちゃらんぽらんにとかを、この方々ができればどんなにか楽だろうと思うことがあります。

また、援助希求力のない方も多いです。
援助希求力とは、その名の通り助けを求める力、悲鳴を上げる力のことであり、頼まれた時断ることがなかなかできない彼ら彼女らは職場において仕事をどんどん抱え込んでしまいます。

「今、きついです」「ちょっと手伝ってもらえまえんか?」「できません」などといったことが言えず、こなせない仕事を抱え続け、誰にも相談することもできずやがてパンクします。
パンクした時には通常業務どころか簡易作業や通勤すらままならない状態になってしまい、やがて休職あるいは退職といった形になります。

援助希求力がないということでは、ある女性の方が印象に強く残っています。
私は、高齢者の夜間電話相談もやっているのですが、そこである政治家の妻が時折電話をかけてくるのです。

政治家の夫は既に亡くなっているのですが、亡くなられた原因が人為的な不慮の事故によるもので妻はいまだにそのことを消化できずにいて悶々とした日々を過ごしています。
しかし、彼女は日常生活ではそんなことはおくびにも出しません。
様々な洗練された趣味や文化活動に精を出し、また、隣に住む娘夫婦と孫には料理したものを持って行ったりして家族のために尽くしています。
友達との交有関係も豊富なようでした。

実際、お話を聞いていると、日中の彼女は友人などから頼られる女性であり、まるで太陽のように明るい完璧なる妻、完璧なる母を演じ切っていました。

しかし、夜になり一人になると強烈な孤独感や死にたいという思いに囚われてしまうと言うのです。
そして完璧なる母である彼女は、そのことを身近な人には誰にも相談することができずに、というよりも身近な人に知られることはあってはならないことで、ひたすら自分の内に秘めていました。

そして、思いを抑えておくことができずにこの匿名の電話相談に電話して悶々とした思いを吐露されるのでした。
更には、この電話相談に電話すること自体も彼女は情けないことと言い、にもかかわらずどうしても受話器を握ってしまう自分を受け入れられないと言うのでした。

彼女は人として当然に生じる不安や心配、恐怖といった感情を、かくあるべき自己理想ゆえに断固として否定し消し去ろうとしていたのです。
こういった感情を起こしてはならないと考えていたのです。

いわば不可能を可能にしようとしていたのです。
これを森田療法の創始者である森田正馬は「思想の矛盾」と呼びました。

この「思想の矛盾」は、あがり症者にも特有のものです。
あがること、不安に思うこと、緊張することなどの感情を、かくあるべしという自己理想から断固として否定するのです。
排除しようとするのです。

しかし、あがり症者の望みは決して叶うことはありません。自然に湧き上がる感情を消し去るということは摂理に反したことなのです。

感情は本来そのまま感じるものなのであり、その感情を受け止めない限りは、却ってその感情が継続したりあるいは増幅してしまうのです。
あがり症の方の不安や緊張がその時だけのものではなく持続的に続くのもこういった所に一端があります。

感情を否定せず受け止める、そういう自分を受け入れる。
これは自分を許していく作業とも言え、長年の生活習慣病とも言えるあがり症の方にとっては、少しずつ取り組んでいくべきことです。

そして、別のアプローチとしては「目的本位に生きる」ということが挙げられます。
これは明日のブログでお話しさせていただきます。

 

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